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2018サロマ湖100キロ準優勝「早坂光司」の強さに迫る

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今年、2018年サロマ湖100キロ準優勝 & IAU100Km世界選手権日本代表の早坂光司さんが、タカマラソンクラブに入会しました。当然、ウルトラ100キロの世界では超有名人、フルマラソンでも1ヶ月に2時間19分台で2回走り、話題の多いランナーです。

そこで、私もみなさんも、「どんな練習をしてきたのか」「年齢と記録の推移」など、大変興味があると思うので、早坂さんに、インタビューさせていただきました。

レベルが違い過ぎて、あまり参考にならないかも知れませんが、同じ人間のやってきたことなので、必ず得るものはあると思います。ぜひお読みください。

<何歳から始めたか>

初レースは19歳のハーフ(1時間22分)

<どんな練習をして速くなれたか>

初めは、きちんとした練習の積み重ね(基本は朝に30分jog夜11km快調走で週1でインターバル1000×5とキロ3:45くらいで80分間走など)
週末は20~30km(キロ4ちょっと切るくらい)

その後は重いバッグを背負っての通勤走と毎週のように出たレース。

<年齢と記録の推移>

マラソンに限りますが、

・2005年12月NAHAマラソン(22才)
 2:45:14(初マラソン・ワーストタイム)

・2007年2月別大(24才)
 2:31:32

この頃は就職して、職場に陸上経験者の方がいて、毎月練習を組んでくれました。基本は朝に30分jog夜11km快調走で週1でインターバル1000×5とキロ3:45くらいで80分間走などです。
週末は20~30km(キロ4ちょっと切るくらい)。
ハーフのベストがこの練習を1年続けたら10分くらい速くなりました。(80分→70分)。

・2008年12月NAHAマラソン(25才)
 2:28:41(初めてのサブ2.5)

この年は

・第2回東京マラソンに出場
 2:30:16

寒い中1時間半待たされながら目の前でエリートランナーが悠々とアップしているのを見て、来年は絶対エリート(当時の参加標準は2:27切り)に出ようと思い、

・2009年1月勝田マラソン(25才)
 2:26:09 (初めてレース後に泣く)

・2009年3月東京マラソン(25才)
 2:25:33

その後は東京マラソンの標準が23分切りになり、そこを目標に切り替えた。

・2010年2月泉州国際(26才)
 2:24:37

この後、もっと走れる環境を求めて東京へ転職。
月900kmくらいでひたすら距離を踏む(それまでは400~500km)
直後の

・NAHAマラソンで念願の初優勝
 2:26:41

東京三鷹での練習は主に平日朝に野川公園で15~20km快調走。夜に味スタ回りでjogやインターバル。週末に多摩川で30km走(キロ3:45くらい)

・2011年3月びわ湖毎日(27才)
 2:23:48

その中でも東京エリートへの思いは強く、

・2012年3月びわ湖毎日(28才)
 2:23:26

・2013年3月びわ湖毎日(29才) 
 2:21:56

と、ようやく23分切りしたものの、なんと東京エリートの標準が21分になり、再び挑戦の日々。宮城から出て来ていたが、5月に希望する企業の仙台工場が完成し帰郷。
さらなるスタミナアップとして初100kmに挑戦。

・2013年6月いわて銀河(29才) 
 6:58:04

マラソンシューズでよくこのタイムで走れたな!と砂田さん(当時100キロのスペシャリスト)に褒められてその気になり、来年はサロマ湖に出ることを決意。
練習は25kmの通勤走と駅までの直線1kmでのスピード走がメイン。

・2014年2月別大(30才)
 2:22:44

途中で捻挫し、3月いっぱいまで練習がまともに出来ずサロマ湖に向けて不安が募る(そこまでの練習でウルトラ対策は1月の60km走1本だけ)

・2014年4月10000mとハーフとマラソン(30才)
 32:41、70:31、2:25:07

と割と走れて、スタミナはすぐには落ちないことを実感。

・2014年6月サロマ湖(30才) 
 6:45:29

2位になり、日本代表という夢のような事態に。11月までなんとも気持ちが上がりながら練習。

・2014年11月IAU100km世界選手権(31才) 
 7:29:01

慣れない周回コースと中東独特の空気、代表の重圧にやられ2回嘔吐し32位に撃沈。マラソンに集中しようと切り替え(サロマ湖はその後も出続けるがベスト更新出来ず)
スタミナ養成というウルトラの当初の目的はかなりあって、

・2015年2月別大(31才)
 2:20:34

・2015年4月かすみがうら(31才)
 2:20:19(優勝)

翌週
・2015年4月東北風土(非公認)
 2:18:24

と東京エリート標準を立て続けに切る脚に。

そして念願の、

・2016年2月東京マラソン(32才)
 2:20:23

次は20分切りに目標をシフト。

・2017年2月別大(33才)
 2:19:53

・2017年2月東京マラソン(33才)
 2:19:45

目標も達成し、次はまた100kmで世界を目指そうとシフトしたもののその年の11月に恥骨結合炎で2月いっぱいまでまともに走れず。
ところが、走れるようになると調子が良く、復帰後

・2018年5月仙台国際ハーフ(34才)
 1:07:15

で自己ベスト。

その勢いで

・2018年6月サロマ湖(34才)
 6:20:49

と25分更新し、2位に。2回目の日本代表の座を射止める。
その年の世界選手権は9月だったのでとにかく回復を優先して過ごす。

・2018年9月IAU100km世界選手権
 6:36:05

本番を想定し、7.5kmの周回コースは前もって練習コースを作ったり、食事も米を持参したり対策したのが功を奏して4位入賞。競技人生最良の日になる。
その後、競技の目標を達成したことで新しいことに挑戦したくなり、前からやりたかった林業を学びに岐阜へ来ました。

<交代浴はいいと聞きましたが、他にいいこと何かあれば教えてください>
適度に故障することも大事かと思います。そのたびに復帰後一皮むけてきたので。

<市民ランナーに伝えたいことあれば、お願いします>
やはり、買い物とかの移動も、走ると「jogって便利だなぁ」と思えるのでオススメです。

<ウルトラよりもフルマラソンで記録を目指した方がいいと言いますが、理由は>
何と言っても、マラソンは、金栗先生の時代からの系譜が脈々と繋がっている42.195kと言う距離にロマンがあるからです。

以上

インタビューを聞いて、私の感想です。

まず思うのは、「凄く過酷な練習をしてきているな」です。

次に、直前の目標を立て、それをクリアしたら、次の目標を立て練習に取り組む姿勢がいい。「マラソンに対してすごくまっすぐな気持ちでやってきている」という印象です。

諦めない気持ちがとても強いのも、伝わってきます。

さらに、大会、練習後の自分の体を冷静にフィードバックし、次に生かされている。学習能力も高いと思います。

ウルトラに関しては、フルマラソンのためのスタミナ養成で出場したら、たまたま適性があることがわかったので、挑戦しているというのもわかりました。

今後は、フルマラソンもウルトラも両方の目標達成したので、新たな仕事とマラソンのスタイルを求めて、タカマラソンクラブに入会したと聞きました。

タカマラソンクラブが気に入るかどうかわかりませんが、これから、みんなと一緒に頑張りましょう!

早坂君、インタビュー快く答えてくれて有難う。

 

 

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